映画「脳男」を観てきたので、ネタバレなしのミーハーな映画レビューを。
「日本映画史に残る、もっとも美しきダークヒーロー誕生!いままで見たことのない生田斗真がここに。(脳男:公式サイトより)」っていう。でも、この作品はヒーロー映画じゃない。ヒーロー映画として観に行くほど僕も安易ではなかったけれど、予想以上に残虐なシーンが多く、難解なメッセージや問題を投げかけてくる作品かなと。
映画としてはよくできてます。ストーリーもよく練られているし、最後までドキドキもある。救いようがない暗いエンディングで、最後までその世界観を貫いてくれました。「犯罪を犯しても精神異常者なら無罪」という社会問題に向けられたアンチテーゼ。正しいかどうかの意見は人それぞれだけど、深く考えさせられます。
オープニングからかなりエグい。多くの人が容赦なく殺される。子供も殺される。残虐シーンが観たくてこの映画を選んだつもりはなかったので、まあ、僕の選択ミス。観てるこちらの気が狂いそうになったぜ、ふう。
自分が年齢を重ね、大人になり、親になり、「すごく残虐な映像」「子供が無残に殺される」「子供を失った親が発狂している」シーンは観れなくなった。まあ、リアルな世界は映像以上にひどいこともきっと多くて、そこから目を背けちゃいけないのは分かってるんだけど。この映画は「僕個人的にはムリ」っていう。
なんだか暗いレビューだけど、作品としては素晴らしいクオリティだと思ってますので、誤解のないように。
次は。もうちょっと明るくて気分爽快な映画を観たいね。思い切って「テッド」にチャレンジしようかなと。
映画『脳男』公式サイト